うつ病だった私のおばあちゃんのこと

先日おばあちゃんの夢を見ました。

実は私のおばあちゃんもうつ病でした。

私のおばあちゃんは私が25歳の時に亡くなっています。
母方のおばあちゃんです。

私の家族ですが、
父方のおじいちゃんは戦死。
父方のおばあちゃんは私が小学校1年生の時に他界。
母方のおじいちゃんは私が中学2年の時に他界。
そして私の父は私が27歳の時に他界。

おじいちゃんもおばあちゃんも父も亡くなっているのですが、
その中で一番夢に出てくるのが母方のおばあちゃんです。

私はおばあちゃんが夢に出てくるととにかく嬉しいです。
ごくごく普通の食卓の場面だったり
ただそこに座ってるだけだったりなんですが、
とにかくばあちゃんの存在がそこに居るってわかるだけで
ただただ嬉しくて仕方がないんです。

たまに「これは夢だ」って気づくときもあるんですけど
そんな時でも

夢だったら覚めちゃうよね?
だったら覚めるまでめいっぱい甘えよう!

ってひたすらおばあちゃんに抱きついて甘えようとしたりしてました。

それぐらい特別におばあちゃんが好きなんです。

私のおばあちゃんは普通の体ではありませんでした。
おばあちゃんが30代の時に脳梗塞に2回なっていて
全身に麻痺がありました。

脳梗塞になると半身が麻痺になったりしますが
私のおばあちゃんの場合は全身に麻痺がある状態です。
全身に麻痺といってもまったく動かず寝たきりというわけではなく、
麻痺はしてるけどなんとか普通に生活ができるギリギリのラインという感じです。

全身が麻痺しているのですべての動作が普通の人の5倍くらい遅いです。
歩くのも、しゃべるのも、食べるのも。
何をするにも人の何倍も時間がかかります。
そしてうまく体が動かせません。
震えたり、ぎこちない動きになってしまいます。

私が生まれた時からばあちゃんはそういう体だったので
世の中のおばあちゃんはみんなこういう動きなんだと思いこんでいました。

ごはん一口食べるのもとても大変そうでした。
箸でごはんをとって口に運ぶだけで10秒以上かかりますし手が震えていました。
噛むだけでも大変そうでした。
ご飯を食べている顔がいつも苦しそうで険しかった。

まだ小さかった私は険しい顔でご飯を食べてるおばあちゃんを不思議に思って
「ばあちゃん、どうしてそんな怖い顔でご飯食べるの?」
と聞いてしまったことがあります。
小さかったのでその時は体に麻痺があるとか脳梗塞のこととか知りませんでした。
単純にご飯を食べる時の顔が険しかったのが不思議だっただけです。

そしたらばあちゃんは
「そんなことどうでもいいやろ!」
と鬼のような怖い顔で私を怒鳴り怒りました。

その時5歳ぐらいだった私は
おばあちゃんがどうして怒るのかわからなかったし
なによりいつも優しいおばあちゃんが信じられないくらい怒ったのがショックで
ものすごく悲しかった。

きっとおばあちゃんは
険しい顔をしないとものが食べられないことに
自分自身も気にして歯がゆい思いをしていたんだと思います。

自分が気にしてて触れてほしくない部分を私に指摘されて苛立ったんでしょう。
たった5歳の小さな子ども相手に理不尽に怒ってしまうほどです。

理性が抑えられないほどにばあちゃんにとって辛いことだったんだなってこと
今ならわかります。

30代後半でばあちゃんは全身麻痺になって体の自由が効かなくなりました。
30代といったら働き盛り真っ只中の元気な時です。
それなのにまともに動けなくなってしまった自分の体…

麻痺になってからある時ばあちゃんは
自分で自分の顔を引っ掻きまくって血だらけにしたことがあるそうです。

思うように動かない自分の体が歯がゆくて
やり場のない怒りを自分自身に向けてしまったようです。

つらかったんだろうと思います。
だってまだ30代で。
まともに動かない不自由な体でこれから生きていかなきゃいけなかったんだから。

そんな不自由な体のおばあちゃんですが、
一応普通に家事はできて普通の生活はしていました。
もちろん時間はとてつもなくかかりますが。

そうやって一応普通に日常を過ごしていたのですが
おじいちゃんが亡くなってしばらくした時に
おばあちゃんはうつ病になってしまいました。

その頃から病気もするようになって入院することが多くなって数年で亡くなってしまいました。

私はおばあちゃんのことを考えるだけで胸が痛くなるし涙が出ます。
私はどうしておばあちゃんばかりが夢に出てくるんだろう。
どうしておばあちゃんのことが気になるんだろう
って不思議に思っていたのですが、

どうやら私は
自分とおばあちゃんを重ねて見ているようです。

言語障害のある私は言葉がうまく話せません。
おばあちゃんは麻痺があるために言葉がうまくしゃべれなくて
それを自分でも気にしているようでした。

親戚の集まりで大勢で皆がしゃべっている時でも
おばあちゃんは静かに皆の話を聞いてるだけで
自分が話すことはほとんどありませんでした。

私も同じで大勢の前でしゃべるのが苦手すぎて
全然できませんでした。

また、自分の体が不都合なことに対して
どこか後ろめたく思ってるようにも見えました。

私も自分の存在自体を後ろめたく思ってしまいます。

おばあちゃんはいつも悲しそうでした。

ほんとうは毎日が辛かったんだろう。
けど、何も言わずひとりで耐えてたんだろうと思う。

動かない体が歯がゆくて自分を傷つけてしまう気持ちも痛いほどわかる。
自分を責めてしまう気持ち。

おばあちゃんはうつ病になって何を思っていたんだろう。
どんな気持ちだったんだろう。

今、ばあちゃんが目の前にいたら
いろんなこと話したいのになって思います。


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投稿者プロフィール

真衣
真衣
4年かけてうつ病を克服。
投薬期間1年2ヶ月。
断薬期間3週間。

断薬してから鬱症状を克服するまで約3年。

一番苦労したのは自己否定から来る
ネガティブな感情の対処でした。

詳しいプロフィールはこちら↓
自己紹介〜言語障害に苦しんだ幼少期から現在に至るまで〜
はじめまして。 真衣です。 2018年現在41歳です。 私は35歳でうつ病を発症して 仕事を失って、未来を失いました。...

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