「働いてお金を稼ぐのが当たり前」
この考え方に、ずっと違和感があります。
世の中では、働けない人や仕事が長く続かない人に対して、「甘え」「努力不足」といった言葉が向けられることが多いです。
でも、本当にそれだけで説明できるのでしょうか。
「お金を稼がないと生きられない」はあとから作られた仕組み
人間は最初から「働いて収入を得るため」に生まれてきたわけではありません。
社会のしくみが変わっていく中で、「お金を稼がないと生活できない」というルールが作られました。
つまり、今の働き方やお金の考え方は、人間の本来の性質ではなく、あとから決められたものです。
それなのに、そのルールに合わない人を「おかしい」と考えるのは、少し無理があります。
平均で作られた基準に、全員が合うわけではない
働く時間や給料の考え方は、「だいたいこのくらい」という平均をもとに決められています。
でも、人はみんな違います。
- 長い時間働ける人もいれば、すぐに疲れてしまう人もいます
- 同じ仕事でも、楽にできる人と強いストレスを感じる人がいます
- 人と関わるのが得意な人もいれば、それだけで大きな負担になる人もいます
これだけ違いがあるのに、「このくらいはできて当たり前」と考えると、合わない人が出てくるのは当然です。
「できない=甘え」と決めつけるのは単純すぎる
それでも現実では、できない人に対して厳しい言葉が向けられます。
「やる気がないだけ」
「甘やかされて育ったから」
「本気を出せばできるはず」
こうした考え方はわかりやすいですが、実際の問題はもっと複雑です。
人は、難しいことをそのまま考えるのが苦手です。
そのため、「本人の問題」として単純にまとめてしまうことがあります。
しかし実際には、
- 向き不向き
- 環境との相性
- これまでの経験
- その人が持っている体力や気力
など、いろいろな理由が重なって「できない状態」になっていることが多いです。
生きづらさの原因は「ズレ」にある
働けない人がいること自体が問題なのではありません。
問題なのは、「みんな同じように働ける」という前提で社会が作られていることです。
そして実際の人間は、それほど単純ではありません。
このズレがあるために、合わない人が苦しむことになります。
大切なのは「なぜそうなるのか」を考えること
人を判断するとき、「できるかどうか」だけで見ると、本当の理由はわかりません。
それよりも、
「なぜこの人はこうなっているのか」
「どんな理由が重なっているのか」
と考えるほうが、現実に近づきます。
まとめ
人間は、全員が仕事に適合するように作られているわけではありません。
それでも社会は、「働けるのが当たり前」という前提で動いています。
その中で合わない人が出てくるのは、自然なことです。
それを「甘え」と決めつけても、問題は何も解決しません。
むしろ、苦しむ人を増やしてしまいます。
大切なのは、「できる・できない」で決めることではなく、
その違いがなぜ生まれるのかを考えることだと思います。


コメント