普通に生きてるだけなのに毎日疲れてるのって私だけ?
とくべつ体力を使っているわけでもないのに…
なんでこんなに疲れるんだろう?
こんな疑問に答えます。
✔ 本記事の内容
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- 生きてるだけで疲れる人は生まれつき過敏な性質を持っているから
- なぜ生きてるだけで疲れやすいの?
- HSPが日々の疲労を防ぐためにやるべきこと
この記事を書いている私も「生きてるだけで疲れる」体質です。
そんなときHSPという気質の存在を知ったことで、以前よりも自分を理解できるようになって、生きるのが楽になりました。
HSPという気質を理解することで、疲れやすい人が今よりも楽になれる方法をお伝えしますね。
生きてるだけで疲れる人は生まれつき過敏な性質を持っているから
HSPとは?
「人よりも感受性が強く、とても刺激に敏感なタイプの人」を総称する言葉です。
1996年に精神分析医で学者のエレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念で、”Highly sensitive person(とても刺激に敏感な人)”の頭文字をとって”HSP(エイチエスピー)”と言います。
生まれ持った人間の気質(性質)のことで、病気や障害ではありません。
研究では人口の約20%がこのHSPであると考えられています。
HSPの特徴
たとえばHSPの人にはこんな特徴があります。
- 考えすぎ、気にしすぎ、など言われることがある
- 匂い、音、肌触り、痛みなどに敏感
- 人の機嫌の悪さなどを察知しやすい
- パーティなど大勢の人がいる場で気疲れする
これらの特徴をまとめると
・外部からの刺激を受けやすい
・受け取った刺激を深く考察する
という主にこの2点がHSPの特徴と言えます。
専門的な言葉にすると
深い認知的処理と高い情動的反応
を持つ人のこと
という表現になります。
病気ではなくあくまで”気質”
病気や障害と勘違いされる場合もあるようですが、
あくまで気質(人間性の特徴)の一つであり、病気や障害ではありません。
ですが、人よりも刺激を受けやすく深く考える気質であるためにストレスや不安を抱えやすく、うつ病や不安障害などの病気につながりやすいということはありえます。
なぜHSPは疲れやすいの?
HSPは一般的な人よりも
視覚、聴覚、臭覚、触覚などが過敏で
その多くの情報が脳に入り、さらにその情報を処理しなければなりません。
普通の人が感じないレベルのことを感じ取り、それを脳で処理しているから脳が疲労しやすいのです。
HSPは少数派であるがゆえ
研究では世の中の20%がHSPであるとされています。
5人に1人が該当すると言うと意外と多いと思われるかもしれませんが、別の言い方をすると8割の人は非HSP(HSPではない人)ということです。
つまりHSPは世の中では完全に少数派です。
世の中は多数派を基準に構成されることが多いですよね。
例えば世の中は左利きよりも右利きの人の方が圧倒的に多いので、駅の改札やハサミなどの道具はほとんどが右利き用に作られていて、左利きの人にとって不利なものが多いです。
これと同じく、世の中は多数派である非HSPの人の感覚が標準なので世の中の基準は非HSP向きに動いています。
音や匂いや触感に過敏で、耐え難いことがあっても、それを非HSPに訴えても理解してもらえません。
「神経質だ」とか「わがまま」「空気を読め」などと異質な人と捉えられ、批判されることもよくあります。
人との会話や日常生活において、許容範囲を超えてたくさんの情報を取り入れたり、それを処理しないといけない状況になるとHSPは限界を超えてしまうこともあります。
一般の人にとって普通のことでもHSPの人にとっては困難な状況というのが多々ありますが、少数派であるがゆえに理解してもらえず、我慢を強いられるケースが多々あるため、ただ普通に生活しているだけなのに疲れてしまうのです。
普通の日常が許容範囲を超えている
視覚、聴覚、臭覚、触覚などの情報処理に脳が多くのエネルギーを使い、さらにその情報を「あーでもない、こーでもない」とこねくり回りて深く考えてしまうのがHSPの性質です。
つまり普通の人よりも多くのエネルギーを脳で消費してしまって疲れるのです。
普通の人が一日で感じる疲労よりも、HSPは何倍も多く疲労しています。
普通の人が一日の疲れを食事や睡眠で解消できるのに対して、HSPはそれでは足りない場合が多いため、HSPは休日に家でじっくりのんびりと時間を過ごし、エネルギーを補充する必要があります。
HSPが日々の疲労を防ぐためにやるべきこと
日常での過度な刺激を受けないように工夫する
耳、目、触覚、臭覚から自分を守る
外に出れば、周囲からたくさんの情報を受け取ることが多くなります。
電車に乗れば苦手な匂いを発する人が近くにいる場合もあるし、大きな声で話す人がいるときもあります。
不快な状況に遭遇してどうしても我慢を強いられる場合もありますが、できる範囲で回避できることはやるようにしたいですね。
音に関しては、耳にピタッと挿し込むインナータイプのイヤホンは周囲の音をさえぎる耳栓の役割もあるのでおすすめです。
視界に入るものが気になる場合は濃い目のサングラスをかけたり、匂いがきになる場合は匂いをを防止する防臭タイプのマスクを持ち歩く、など自分でできる対策をしておけば、過度な刺激を減らすことができます。
物理的疲労を避ける
人一倍疲労しやすい性質のHSPは、一般的な疲労を回避することも重要です。
普段身につけるものは軽さを重視する
たとえば重いバッグや洋服は、身につけているだけで疲労が増します。
普段持ち歩くものや身に付けるものは軽さを重視して選ぶことで疲労を減らすことができます。
身の回りを整え、混沌とした状態を避ける
目に入るものをはじめ、様々ものから刺激を受けやすいので、自分の身の回りは必要最低限のものしか置かないようにシンプルに整頓しておくことで刺激を抑えることができます。
集団行動をできるだけ避ける
HSPは大勢の人がいる場所が苦手です。
たくさんの人からたくさんの情報を受け取り、それを処理することが大きな負担となります。
人と関わることは決して悪いことではなく人にとって必要なことや大切なことでもあるのですが、とくに必要もないのに大勢で集まって何かしようとする場には自らの判断で避けることも必要です。
ニュースやSNSをチェックしすぎない
今はスマホで簡単にいろんなニュースや情報が入手できます。
しかし自分にとって有益な情報ももちろんあるでしょうけど、「見なきゃよかった…」「知りたくなかった…」と思うような不快なニュースも簡単に受け取れてしまいます。
暴力や暴言や残酷なシーンを見て何日も忘れられなかったり、他人の優雅な生活や幸せいっぱいの光景を見て自分と比べて落ち込んだり、知らなければいいのに知って後悔することも少なくありません。
ニュースやSNSは一日一回だけサッとチェックする程度にして、何時間も見入ってしまわないよう自分でコントロールすることが必要です。
自分の特性を理解し十分な休息をしっかりとる
疲れやすい自分を怠け者だと思わない
HSPは気質であり個性です。
ですが、世の中は一般的に外交的で元気でハツラツとした人がよしとされる風潮があるため、内向的で控えめで感覚に過敏な人は「扱いづらい人」などと否定的な扱いを受けることがあり、それによって「自分は普通じゃなくておかしい人なんだ」と思い込んで自分の素直な感情や行動が間違っているのでは?と否定的に捉える傾向があります。
しかしそれは周囲の理解不足なだけであり、その人にはその人の特性があることを自分で理解することが大切です。
休息が必要なら休日は一日中寝ていてもいいし、昼寝を日課にしてもよいのだと自分が理解し決めるのです。
自分が心地よいと思うことを存分にやる
多くのHSPは絵やモノ作り、料理などの創作活動が得意な場合が多いです。
それは多くの外部刺激を取り入れ、深く考察する特性のため、他の人にはない繊細な部分に気づいたり注目することができるからです。
また、創作物を鑑賞したりすることもHSPにとっては喜びになります。
- 本を読む
- 音楽を聴く
- コンサートに行く
- 美術館に行く
- 美味しいお料理を食べに行く
など、自分が心地よいと思うことを積極的に行なうのも大切です。
まとめ
普通に生きてるだけなのになぜか疲れてしまう、という人はHSPである可能性が高いです。
普通の人よりも敏感で繊細な感覚を持っているためにエネルギーの消耗が激しいので疲れやすいのです。
自分にとっての適切な行動範囲や快適な環境を理解して心地よい生活を送れるようにしたいですね。
コメント
「こんにちは、真衣です」の真衣さんですよね?いつの間に「みかちん」さんになって違うブログを書いてらっしゃるんでしょうか?
リリイさん こんにちは
以前のブログは辞めて新たなテーマで始めようと思っています。
“真衣”のブログのこと覚えてくれて嬉しいです。