「なんで自分はこんなに会話が続かないんだろう?」
そう思ったことはありませんか?
誰かと話していても、すぐに沈黙が訪れる。話すことが浮かばなくて焦る。でも、頭の中は真っ白。そんな経験を何度も繰り返して、「自分は会話が苦手なんだ」と落ち込む。
でも、そもそも なぜ会話が続かないのか? そこを考えたことはあるでしょうか。
「話題がないから?」
「社交的じゃないから?」
「頭の回転が遅いから?」
実は、会話が続かない理由は人それぞれ違います。もしかすると、あなたの中にも無意識の「理由」があるのかもしれません。
今日は、会話が続かない原因について、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
なぜ会話が止まってしまうのか
こういうタイプの人は幼い頃から無口で人見知りです。
世の中には「会話術」の本があって後天的に会話を学習することもできますが、会話が止まってしまう人は明らかに先天的な性質のせいです。
そういうタイプの人が会話を続けるのが難しい根本的な「生まれつきの特性」として、以下のようなものが考えられます。
1. 情報処理のスタイルが慎重で深い
「なにか言わなきゃ」と考えているのに言葉が出てこない人は、情報を 深く処理しすぎる傾向 があることが多いです。
- 相手の話を受け取ると、すぐに反応するのではなく、 「これは本当なのか?」「どういう意味なのか?」 と内側で慎重に分析する。
- その結果、考えているうちに会話のタイミングを逃しやすい。
- 「とりあえず何か言う」ということが苦手で、意味のあることを言おうとするため、沈黙になりがち。
2. 反射的な発話が苦手(処理速度が遅い)
会話がスムーズな人は、相手の言葉に 直感的に反応する能力 が高いですが、この能力には個人差があります。
- もともと 「言葉を瞬時に引き出す能力(言語想起力)」が低め だと、頭の中で言葉がなかなか浮かばず、反応が遅れる。
- 「会話の瞬発力」が弱いと、相手が次の話題に移る前に発言できず、結果的に「へー」とか「そうなんですね」だけになりがち。
3. そもそも会話の必要性を感じにくい
- 生まれつき、 「情報共有」よりも「必要なことだけ話せばいい」という価値観を持ちやすいタイプ がいる。
- 人によっては 「話すこと」自体がエネルギーを使う行為 であり、無意識のうちに消極的になりやすい。
- 相手の話を聞くのはできても、自分から話すモチベーションが生まれにくい。
4. 物事に対する興味の持ち方が独特
- どんな話題でもスムーズに会話ができる人は、一般的な話題に対する興味の幅が広い。
- でも、「興味の範囲が狭い」人は、 自分の興味のない話にはリアクションが取りにくい。
- 頭の中では 「どう返せばいいのかわからない」 と思っているが、それは 「本当に興味がないから返す内容が思いつかない」 ということが原因かもしれない。
5. 「相手に気を使いすぎる」ことで会話が詰まる
- 「間違ったことを言ったらどうしよう」
- 「つまらないことを言ったら相手が退屈するかも」
- 「気の利いたことを言わなきゃ」
こうした 「自己モニタリング(自分を監視する力)」が強い タイプの人は、会話のたびに頭の中で慎重になりすぎてしまい、発話が遅れる。
本当は何か思ったことがあっても、 「これは言うべきではない」 というブレーキが無意識にかかってしまい、結果として「へー」や「そうなんですね」で終わってしまう。
まとめ
生まれつきの特性として、
✔ 情報を慎重に処理しすぎる
✔ 言葉を瞬時に思いつくのが苦手
✔ 会話自体にあまり必要性を感じない
✔ 興味の範囲が狭く、興味のない話はリアクションが難しい
✔ 相手に気を使いすぎて、言葉を選びすぎる
こういった要素が関係して、 「話したい気持ちはあるのに、言葉が出てこない」 という状態になりやすい。
これは 「会話が嫌い」や「拒否している」わけではなく、単純に脳の処理の仕方がそうなっているだけ。
「会話が苦手」と感じるのは 能力の問題ではなく、処理スタイルの違いと捉え、気にしすぎず「これが私」と自信を持つことが一番大事なことだと私は思います。
これまで会話術の本を大量に読み漁ってきましたが、どんなにがんばっても根本的に会話をスムーズに続けられるようにはならいんですよね。
会話の方法を頭に叩き込んでがんばって必死にならないと会話が続かないので結局疲れてしまっていつのまにかまた会話が続かない人に逆戻りしてしまう経験を何度もしています。
そんな苦しい経験を積むことよりも、まずは自分に自信を持てば焦りがなくなり、逆に自然に言葉が出てくるようになることもあります。
まずは自分自身を理解してあげることが大事ですね。
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